6月20日(米国時間)、Kickstarterに世界初を謳う、振動板にグラフェンを用いたヘッドホン「ORA」が登場した。本体が受け取れる支援額は329カナダドル(約2万8千円)から。 グラフェンは軽量で丈夫というスピーカーの振動板として相応しい物性を備えていることから注目の素材。特にダイヤモンドよりも硬いという面は、振動板の分割振動を抑制してひずみの少ないクリアな音を再生できることにつながり大いに注目されています。 グラフェンは高価であったり、その薄さから成形が難しいとされていますが、ORAでは独自の複合材とすることでグラフェンの丈夫さや、軽量さ、熱伝導性を損なわずに成形を容易にすることで振動板に好適な特性を実現したとしています。 イヤホン用としては日立マクセルが2016年にMXH-GD200/GD100として商品化しています。 マクセルもそうでしたが、特に高額機でなくとも積める素材としても注目できるでしょう。2017年はヘッドホンにおけるグラフェン元年となりました。 続きを読む