転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497802023/ 1: ◆Ceuv.hziBQ 2017/06/19(月) 01:07:04.00 ID:gyZLNYL10 アイドルマスターシンデレラガールズ 渋谷凛のSSです アイドルそれぞれに担当Pがいます 2: ◆Ceuv.hziBQ 2017/06/19(月) 01:08:03.50 ID:gyZLNYL10 凛「……ふぅ」 深呼吸を一度。 目を開けると見えるのは地方都市の夜景。 都会のギラギラした景色とは違い、小さな小さな宝石箱の中のような綺麗な明かり。 私は一人、それをバルコニーから眺める。 凛「……こんな素敵な場所があるなんて」 今日は事務所主催の記念パーティーがあり、私達アイドルを始め社員全員がこの会場に来ていた。 設立何周年だとか……忘れたけど。 ……パーティーはもう中盤過ぎ。大人たちはだいぶ出来上がってるみたい。 普段接する機会の無い社員さん達との会話に疲れた私は、ここで一息ついていた。 凛「……そろそろ、戻ろうかな」 奈緒「おーい、凛」 凛「奈緒。……奈緒も休憩?」 奈緒「んー、まぁそんなところ。プロデューサーさんに連れまわされて大変だったよ」 凛「相変わらず仲良しだね」 奈緒「……仲良いかぁ? あたしは馬鹿にされてる気しかしないけど」 凛「嘘言っちゃって。いつも楽しそうにしてるのに」 奈緒「……う……ま、まぁプロデューサーさんと一緒にいるのは……嫌いじゃないし。……むしろ良い、かも」 そう言った奈緒の頬はみるみる赤くなっていった。 奈緒はすぐに顔に出ちゃうんだから。 3: ◆Ceuv.hziBQ 2017/06/19(月) 01:08:45.88 ID:gyZLNYL10 凛「今みたいに素直になってあげたら? 奈緒のプロデューサー、喜ぶよ」 奈緒「うぅ……は、恥ずかしいから無理かな……」 凛「ふふっ。そんなところが奈緒らしいね。かわいいよ」 奈緒「なんだよー、凛までからかうのかー? ……あ、ごめん。来て早々だけど戻るよ」 奈緒は小さな腕時計を見て話を切り上げた。 確か、奈緒のプロデューサーが誕生日にプレゼントしてた物だったかな。 凛「何かあった?」 奈緒「アレだよ、社交ダンスがあるからな。プロデューサーさんを探さなくちゃ」 凛「もうそんな時間?」 奈緒「あと少しあるけど、早めに捕まえておかないとベロベロに酔っ払っちゃうからさ、アイツ」 凛「なんだ、ちゃんとプロデューサーにアピールしてるんだね。一緒に踊るなんてさ」 奈緒「違う違う! 誘われたんだって! なのにアイツ、お酒飲もうとするしさ。あれじゃダンスできなくなったらどうするんだよ」 凛「はいはい、お幸せに」 奈緒「し、幸せってなんだよ…………そんなのまだ……!」 凛「まだ……? それじゃいつかは、って事か」 奈緒「い、いやいや!! 今のはそういう意味じゃないからな!? ……あぁもう、先に行ってるからなー!」 凛「私もすぐ戻るよ」 奈緒「ここ寒いから早く中に入れよなー」 続きを読む