転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497974138/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 00:55:38.42 ID:XGvacbon0 シリーズ一覧を書くとはねられることがわかった。 読者の方々すまぬ。 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 00:56:44.57 ID:XGvacbon0 戦国が終わり、それでも侍達が死に場所を求めていた頃。 かつての戦場には、取るに足らない野太刀を、 1つの流派まで成長させるだけの養分があった。 剣術、武術、兵法の爆発的増加は、 太平の世では受け止めきれなかった。 合意の上での果し合い、剣を試すための辻斬りは後を絶たず、 幕府、各藩は頭を悩ませていた。 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 00:57:25.66 ID:XGvacbon0 城ヶ崎美嘉は、柳生心眼流剣術の名手であった。 17歳にして免許皆伝。 口調と身なりは軽薄な印象を与えるが、 人となりは至極誠実である。 これでさらに容貌にも優れているから、藩の男だけでなく 女らも、きゃあきゃあと色めきたっている。 そんな彼女には、現在頭を悩ませることがあった。 藩内で起こっている辻斬り。 1人目は道場主の桐生つかさ。 2人目は師範代の藤本里奈。 3人目は美嘉が目をかけていた門下生の、大槻唯。 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 00:58:15.13 ID:XGvacbon0 いずれも、美嘉には及ばぬものの、達人である。 凄腕の剣豪か、 もしくは複数人による凶行であると見られる。 しかし時世が時世であるから、 同心達は下手人に目処を付けられていない。 しかし、美嘉には思い当たる節があった。 続きを読む