628: ① 2009/06/13(土) 17:00:27 ID:+v1RRIOh ちょっと前になるのだが、トルコ人の友人と一緒にテレビを見ていたことがあった。 なんの番組だか忘れたけど、その番組を見ていた友人がぽつりと一言、 「時々さー日本人て、神様が人間は頑張ればここまで出来るってことを、他の人間に教える為に作ったんじゃないかと思うんだ。」 一瞬、なにを言われたのか分からなかった。 「な、なに・・?」数秒後、なにやらすごいことを言われたらしいことが、ようやく解りかなりうろたえた。 彼は、トルコ人には珍しく、あまりお世辞の得意なタイプではない。 いや、もちろん儀礼的な意味でのお世辞は言うけど。 「髪型どう?」「似合ってますよ」くらいのは。 逆にいつも私とは、日本やトルコの問題点を歯に衣着せぬ調子で話している。 本音を言い合える親友のような友達なのだ。 テレビがその時映していたのは、平城京のジオラマだった。 細かく精緻に作られた。その細かさに彼は見入っていた。 もちろんそんなものは、他の国にもあるだろうし、テレビで映っていたものが特にすごいものとは、私は感じなかった。 ジオラマ作りのバイトは学生時代にしたことがあるが、それはそれなりに大変だった。細かくて。 でも、私はジオラマよりもっと細かい細工の工芸品を知ってるし、 そのジオラマは日本の美術系の学生なら作ってしまえるレベルのものだった。 でも、彼はそれを見て、今まで日本で見て来た様々なものを思い起こしたようだった。 続きを読む