転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495718789/ 1 :renpou 2017/05/25(木) 22:26:30.14 ID:nTPwv+va0 アイドルマスターシンデレラガールズ 神谷奈緒のSSです アイドルそれぞれに担当Pがいます 2 :renpou 2017/05/25(木) 22:28:02.12 ID:nTPwv+va0 奈緒「んーーー!! っと、終わったなPさん」 座りっぱなしだった体をググッと伸ばす。 ラジオの収録を終わらせたあたしは、Pさんと事務所への帰路についていた。 P「お疲れ様。午後のレッスンまでだいぶ時間あるし、どこかでゆっくりご飯でも食べるか?」 奈緒「いいな~! あ、ちゃんと割り勘にしてくれよ。いつもみたいにこっそり会計するなよな!」 P「気にしなくていいのに」 奈緒「あたしが納得しないんだよ。……パ、パートナーなんだし、こういうのは分け合うもんだろ?」 P「変わった理屈だな……。じゃあ今日だけは割り勘にするか」 奈緒「今日から、だ!」 P「了解了解っと。それにしても、すっかり春らしくなったなぁ」 奈緒「話題をすり替えるなよ……。ま、確かに暖かくなってきたよな」 P「今くらいの季節が一番好きだな。ほど良い気温でのんびりしててさ」 奈緒「わかるよ。あたし、暑いの苦手だしさー」 P「あぁ……その髪だもんな。夏場にもふもふしたらカイロ触ってるみたいに熱かった」 奈緒「今度やったらぶっ飛ばすからな!」 P「でも年中もふもふしたいし……」 3 :renpou 2017/05/25(木) 22:29:02.29 ID:nTPwv+va0 奈緒「アンタはバカか?」 P「いやいや……奈緒バカかもしれない。奈緒があまりにも可愛いすぎて」 奈緒「かわっ……!? ……い、いきなりそんな恥ずかしい事言うなよ……」 P「あっははは! 奈緒、顔赤いぞ。……シャッターチャンス!」 奈緒「あーもう! 見るな! 撮るな! ニヤニヤするな!!」 P「奈緒は面白いなぁ」 いっつもあたしを撮りやがって! 一体何になるってんだよ! 奈緒「……ったく、Pさんはあたしをからかって楽しいのかー?」 P「そりゃあ楽し……じゃなくて、えーと」 奈緒「今楽しいって言いかけたよな!?」 P「そうか?」 奈緒「そうだってば! …………はぁ……ばか、Pさんのばか」 P「ごめんごめん。ちょっとからかい過ぎたか」 奈緒「!!」 そう言ってPさんはあたしの頭を撫でてきた。 いきなりだったからビックリしたけど……まぁ嫌ではない、かな。 4 :renpou 2017/05/25(木) 22:29:43.83 ID:nTPwv+va0 奈緒「ん……ちょ、ちょっとPさん。撫でるの終わり! 終了!」 P「お、もういいのか?」 奈緒「これ以上は恥ずかしいってば……ってか街中でそういう事するなよ」 P「街中じゃなかったら良いのか?」 奈緒「そ、そういう問題じゃないし!」 P「はははっ! 可愛いな~」 奈緒「はぁ……ほんと、アンタは出会った頃から変わらないな。初対面の時からちょっかい出してさ」 P「人間そんなに変わんないって。いや、加蓮ちゃんのプロデューサーは変わったな」 奈緒「あー……いっつも2人でイチャイチャしてる。見せつけられてるあたしと凛の気持ちになってみろよ」 P「はは……遠慮しておく。まさかあんなに加蓮ちゃんに惚れ込むとはなぁ」 奈緒「大体あの2人はさぁ…………ん? なぁPさん」 P「どうした?」 奈緒「あそこにいる女の子……どうしたんだろ」 目の前には10歳かそこらの女の子が一人、佇んでいた。 そわそわしながら辺りを見回している。その顔はどこか不安げだ。 P「……何か探してる感じだな。もしかしたら迷子とか」 奈緒「あたし、ちょっと話してくるよ」 P「お、おい奈緒!」 すぐ近くに保護者がいるならそれで良いんだけど、本当に迷子だったら大変だ。 続きを読む