転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495463206/ 1: ◆yJGN1SPTmzFo 2017/05/22(月) 23:26:47.03 ID:HPtuRaSh0 提督「吹雪へ。普段言えないことも、手紙ならば言葉にすることが出来るかもしれないと思い、筆を取りました」カリカリ 吹雪「あの」 提督「いつもありがとう。戦闘でも、秘書官業務でも、休日につきあってもらうことも、本当に感謝しています」カリカリ 吹雪「司令官?」 提督「思えば、最初に着任してくれたあの頃から、きみにはお世話になってばかりでした」サラサラ 吹雪「もしもし?」 ※出てくる艦娘は好きなこを並べただけです 2: ◆yJGN1SPTmzFo 2017/05/22(月) 23:27:47.05 ID:HPtuRaSh0 提督「右も左もわからない私に、吹雪は優しく仕事の手順を教えてくれた」サラサラ 吹雪「私、ここにいるんですけど?」 提督「そして、出撃となれば勇ましく先陣を切り、深海棲艦を沈めていく姿は何よりも私にとっては頼りになるものだった」サラサラ 吹雪「いますよね。私、ここに存在してますよね?」 提督「今は大勢の艦娘がこの鎮守府に着任しているけれど、私が吹雪を頼りにしていることには変わりません」サラサラ 吹雪「司令官、いつもは一人称『俺』ですよね」 提督「自分はそんな吹雪とつりあいが取れる提督であれているか、いつも不安です」カツカツ 吹雪「司令官、いつも私に向かって、すごくぞんざいなしゃべり方してますよね」 提督「もし、少しでも吹雪が私を認めてくれているならば、とても嬉しく思います。もしそうでないなら……申し訳ない。これからの自分を見ていてほしい」カツカツ 吹雪「司令官、いつも私の前で、昼間からお酒を飲んだり居眠りしたりしてますよね」 提督「これからも、常に自分を高め、理想の提督であるための努力は惜しまないつもりです」カツカツ 吹雪「司令官、いつも私が注意すると、んなもんテキトーでいいんだよとか、チッうるせーなとかですよね」 3: ◆yJGN1SPTmzFo 2017/05/22(月) 23:28:21.62 ID:HPtuRaSh0 提督「そんな吹雪に、改めて伝えたいことがあります」スラスラ 吹雪「全然改まっていないですけど、なんですか」 提督「それは……この手紙を読んでもらえればわかると思います」スラスラ 吹雪「全然わかんないんですけど……。司令官の頭がおかしくなったとかですか」 提督「返事はいつでも大丈夫です」スラスラ 吹雪「さっきからすごく返事してると思うんですけど、いつでもっていつですか」 提督「最後にもう一度。いつもありがとう、吹雪」スラスラ 吹雪「ちょっと」 4: ◆yJGN1SPTmzFo 2017/05/22(月) 23:29:28.91 ID:HPtuRaSh0 提督「あ? なんだ、いたのかよ吹雪」 吹雪「あっ、いつもの司令官が帰ってきた」 提督「俺はどこにも行ってねーだろ、頭の中が煤で汚れてんじゃねえのか。煙突掃除でも雇え」 吹雪「帰ってこなくてもよかったのに」 提督「何わけのわかんねーこと言ってんだ。まあいいや、ほら、これやるよ」ペラッ 吹雪「わっとっと」パシッ 提督「お前のためにわざわざ手紙を書いてやったぞ、ありがたく思え」 吹雪「何をえばってるんですか。っていうか、内容全部知ってますし。わざわざ封筒にまで入れて……」 提督「うるせー。とっとと部屋に戻って読め」 吹雪「なんなんですか、もう……」 提督「ほら出てけ出てけ、シッシッ」 吹雪「はいはい、失礼しますよ。変な悪ふざけばっかり思いついて……」ブツブツ バタン 提督「…………やれやれ」 続きを読む