本格的に“引退撤回”を宣言したスタジオジブリの宮崎駿監督(76)。新作の長編アニメ映画のためのスタッフ募集を始めたことで、復帰がようやく具体化してきた。 完成まで3年間をめどにしているとみられるが、高すぎるハードルが待ち構えている。 ジブリは19日、公式ホームページ(HP)で宮崎監督について「『引退撤回』を決断し、長編アニメーション映画の制作を決めました。 作るに値する題材を見いだしたからにほかなりません」と発表し、スタッフの募集を始めた。 契約期間は10月から3年間で、動画と背景美術でのスタッフを募集しており、新人育成を前提としているという。 給与額は月額20万円以上で賞与は年2回。契約期間の延長や、期間の定めの無い雇用への変更は原則としてないという。 HPでは「昔からの大切な仲間を何人も亡くし、自分自身の終焉に関してより深く考える日々が続きました」「年齢的には、今度こそ、本当に最後の監督作品になるでしょう。 この映画制作完遂のために、若い力を貸してください」との思いをつづっている。 宮崎監督は2013年9月に長編からの引退を表明したが、昨年11月放送のNHKスペシャルで、 長編アニメに復帰する決意を口にしていた。プロデューサーの鈴木敏夫氏も今年2月、監督が新作の準備に入ったことを明らかにしていた。 しかし、アニメに詳しい映画ライターは指摘する。「ジブリは長編からの撤退後、200人近いアニメーターを解雇している。 その多くは米林宏昌監督のスタジオ・ポノックに移った。かつてのジブリスタッフでも、宮崎監督の要求に応えるのは難しく、完成まで時間がかかることもざらだった。 今回、そのレベルのスタッフをそろえるのは至難の業だろう。完成は3年どころか、もっとかかる可能性もある」 http://news.livedoor.com/article/detail/13101682/ 2017年5月23日 17時9分 ZAKZAK(夕刊フジ) 続きを読む