転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495468091/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/23(火) 00:48:11.69 ID:iSBGh6nS0 休日の朝、いつもなら愛しのベッドの上で惰眠をむさぼっている所ですが、私はパッチリ目を覚ましていました。 そして、そのパッチリした目をさらにパッチリさせようと、鏡の前で自分とにらめっこしていました。 休日に早起きしておめかし。そう。今日はデートです。Pさんとデートなのです。Pさんはデートと思っていないかも知れませんが。 今まで中々合わない二人のスケジュールでしたが、まるで引き合わされたかのように丸一日のお休みがピッタリと合いました。 いつか二人で温泉に行こう、いろんな所に行こうと話すようになってから、何か月経ったことでしょう。 あまりのスケジュールの合わなさに、Pさんは私にただの社交辞令を言っているのかと、何度疑ったことでしょう。 しかし、今日こそはあの温泉(混浴だという事はPさんには伝えていない)で・・・ と、そこでPさんから電話がありました。私の声が聴きたくなったんでしょうか。 そんな理由で電話するような人ではありませんけれど、いつかそんな理由で電話をかけあえる間柄になりたいものです。 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/23(火) 00:48:38.78 ID:iSBGh6nS0 「はい。どうかしましたか?Pさん」 「すいません!急に仕事が・・・」 「・・・」 「それで、今日は温泉・・・行けなくなっちゃいまして・・・本当にすいません!」 「・・・Pさん、昨日はイエス言うたでー?」 「いえ、言いましたけど。そのですね、あれからあれが急にあれのあれで・・・」 「・・・んー?」 「いや、確かに急すぎですけど・・・事が事なので・・・」 「んー?」 「あぁ、その、もう時間も無くて、一刻を争うと言いますか・・・」 「んー!!」 電話を切りました。 それなりに時間をかけた自分の顔の化粧を、勢い良く水でぐわしぐわしと落としました。 ・・・・・・ 続きを読む