zionoteは、aitlaboブランドより、DAC、プリアンプ、パワーアンプを一体化したオールインワンモデル「AIT-AIO-zn1」を直販サイトで発売。受注生産品で価格は332,800円(税込)。25,000円(税込)でバランスヘッドホン出力(4ピンXLR×1もしくは3ピンXLR×2)が追加できるオプションも用意。 最大の特徴は「aitlabo DSD real time Convert Play(ADRCP)」技術により、PCMとDSDの両フォーマットをリアルタイムでDSDに変換、最大でDSD1024(44.8MHz)までの変換を行うことができること。同様のアップコンバート機能はソニー、エソテリックなどでも装備しますが、ここまでハイスペックな変換能力は本機のみ。 DACチップにはESSテクノロジー製「ES9018K2M」を採用、また独自開発のFPGAにより、ジッターを低減しています。 USB接続時はDSD 512やPCM 384kHz/32bitまで対応。USB入力はUSB Audio Class 2.0をサポートする機器で利用でき、ASIOドライバにも対応。光、同軸デジタルは192kHz/24bitまで。 プリアンプ部はDAC-IC内蔵ボリュームを使用せず、乗算型DAC仕様による音量調整を採用。パワーアンプ部はエミッタ抵抗を使わない可変バイアスによるA級動作のBTL接続で、最大出力約15Wと量より質志向。 入力端子にはUSB-B、RCA同軸デジタル、光TOS、アナログバランス(XLR)を装備。外形寸法は430W×70H×320Dmm。 個性の塊のような一体型機。A級パワーアンプでもあり、机上やニアフィールドシステムを高品位に、しかもシンプルに組むのに向いているのではないでしょうか。ヘッドホン派にはバランスヘッドホン対応オプションも見逃せません。 注意したいのは販売は本体のみで電源ケーブルやリモコンは別途用意が必要なほか、半完成となっており、簡単なケーブル接続とドライバーによるネジ締めだけで完成、使用できるという点。販路も含めてあまり初心者向けではありませんが、それほどのマニアでなくとも使いこなせそうなレベルにまとまっている印象も興味深い仕上がりです。 続きを読む