転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492953270/ 1 : ◆OW1CEojZt0DI 2017/04/23(日) 22:14:30.51 ID:6G3obyBU0 ーパシャ 肇「え?」 モバP(以下P)「あ、ごめん、藤原さん。集中してたのに」 肇「いえ、丁度一息つこうと思っていたところですので。でも、陶芸をしている姿なんて撮って、どうされたのですか?」 P「ん?んー…」 肇「…何か、やましい事でも?」 P「はは、そんなわけないだろ」 2 : ◆OW1CEojZt0DI 2017/04/23(日) 22:16:37.15 ID:6G3obyBU0 肇「ですよね。では、何に?」 P「実は仲の良いドラマ担当のプロデューサーから「今度のドラマに使えそうないい子はいない?」ってメールがあってさ、それで藤原さんを推そうかなと」 肇「わ、私を、ですか?」 P「うん。どうやら先方は「静かで力強い子」が欲しいらしくてな」 肇「静かで、力強い…」 P「何だか矛盾してるだろ?で、そんなアイドルいるかなー…と考えてたところに、藤原さんが現れた」 肇「私はただ、陶芸をしようと…」 3 : ◆OW1CEojZt0DI 2017/04/23(日) 22:17:52.19 ID:6G3obyBU0 P「うん、そうなんだけどね。陶芸をしている藤原さんを見てたらティンときたんだ。「静かで、力強いって、藤原さんの事なんじゃないか?」って」 肇「は、はあ…でも、いいのですか?」 P「ん?」 肇「私はまだ、アイドルになって一年足らずで、その、はっきり言って無名です」 P「…面目ない」 肇「ああっ、Pさんを責めようと思ったわけではなく…」 P「…まあ、だからこそ、ここで藤原さんを推しておきたいというのもあるな」 肇「…あ。そういえば、どんなドラマなのですか?」 4 : ◆OW1CEojZt0DI 2017/04/23(日) 22:21:16.01 ID:6G3obyBU0 P「わかんない」 肇「え?」 P「そういう人なんだよ。ドラマのジャンルも、詳しい役柄も教えずに、アバウトなイメージだけ伝えて、その言葉から誰を選ぶかを俺たちの直感に委ねるやり方なんだ。だからこそ、俺も直感で藤原さんを選んだ」 肇「私を…」 P「藤原さんにとってのチャンスになればという考えもゼロじゃないけど…それ以上に、俺のプロデューサーとしての本能が藤原さんを選んだんだ」 肇「…ありがとう、ございます」 P「…何か、腑に落ちない感じだね?」 肇「いえ、勿論、Pさんに選んでいただいたのは嬉しいのですが…」 P「ですが?」 肇「…未だにはっきりとわからないんです。オーディションの時もそうですが、Pさんは私のどこに魅力を感じていただけたのだろう…と」 続きを読む