転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490605021/ 1 : ◆n0ZM40SC3M 2017/03/27(月) 17:57:02.13 ID:b7IehIQf0 #01 ヴィーネのいない日常――"What's up, Gavriel?"―― _,。-:::':^:::.::::.::::.:::^::':<´::≦, ̄` . ,.'^::::.::::.::::.::::.::::.::::.::::.::::.::::.::::ヾ::::ミi、 /::::.::::.::::.:::/::::.::::.::::.::::.::::.::::.::::.:::::ヽ:Y` ./::::.:::::.::::.:::::/::::.::::.::::.::::j、:::::、}::::.::::.:::: :ヘ:i Y::::r::::.::::.:::::/::::.:::: ::::j::::7 丶::-|ヽ::::.::::.::::.N i::::j::::.::::./::イ::i:::: ::::.:/:::/ ヽ::::::、|::::.::::.:::1' l: ::{::::/:メ{、|,{:l_::: :::;イ_;/.-‐ '^V:-lト、:::: :::::} l; ::|:::イj _N,,_L!:::::/.i:/__,..。、...,,_ V:::;:::.::::.::::i {::::N:、{^{゙.rfj|`V' / ´{.:rdr} / >_L;:::.::::::| }::: `::1 ヾニ゚' ヾ-゚'’ //r<.'Y:::::::| |::::i:::::{ ´´´ ' ´´´´ f:/ rソ./::::i:::| j::::1::::'、 .l:{x. ィ:::;::::l!:::! |::;::{::::;:ヽ r:、 ./'{::;::;::j:::::::}::::| j:ノ:::k::::;::;{`ト:、, ,.. ^ |:::j::;::;:/}::;::/ヾミi 'ミト、::;::1 }::i::;:^T ´ Vl {:;::/ }::/ `'‐ . ヽ\::j,ノ之シ'7 `ア^'^~ ̄` ヽ、 /´ ./、...,_ _,,..。 -/ ./ ヘ / /'、 ´ _ ,イ / .} . / i ' `ヽ、....‐'^ j .i / .| / :{/ .{ { .!.. /./ j 2 : ◆n0ZM40SC3M 2017/03/27(月) 17:58:26.95 ID:b7IehIQf0 その日は珍しくヴィーネが無断欠席をした。 心配したサターニャやラフィと一緒に家に行ったが、返事がなかったため、ひとまず明日まで待つということになっていた。 夜九時ごろに、ゲームをしているとヴィーネから電話があった。 「そうなのよ。今朝急にゲートが開くからびっくりしたわ」 「随分と急だね。サターニャやラフィエルも心配してたぞ」 「昔に封印していた魔獣が復活したみたいなの。その再封印に大人が駆り出されてて」 「子供の面倒を年上の子供が見るってことか。高校生が小中の先生をするの、天界でも昔あったな。どれくらいかかりそう?」 「1か月くらいかな」 「結構かかるんだね」 「術式が結構複雑とかでね」 3 : ◆n0ZM40SC3M 2017/03/27(月) 17:58:55.34 ID:b7IehIQf0 「学校に連絡しとけよ」 「それなら、多分大丈夫。法事とかにしとくって言ってた」 「どんだけ丁重な弔いだよ! てか、なんでサターニャは呼ばれなかったんだ?」 「中学時代の成績で召集されてるみたい」 「サターニャ……。まぁ、帰省したと思ってゆっくりしてこいよ」 「私がいなくてもガヴは大丈夫? 一人でお風呂入れる?」 「入れてもらったことないだろ! もともと一人暮らしだし、大丈夫だよ」 「たまには掃除もするのよ」 「はいはい」 「インターネットはまだうちに通ってないけど、電話はたまにするからね。じゃあ、おやすみなさい」 「忙しいだろうし、たまにでいいよ。おやすみ」 4 : ◆n0ZM40SC3M 2017/03/27(月) 17:59:25.47 ID:b7IehIQf0 「さてと……」 パソコンのモニターに目を向ける。 ネトゲでは今日からイベントが始まっていた。 学校に行っていると時間が足りないと思い、今回はクリアできなさそうだと思っていたが、状況が変わった。 今回のイベントクリアでもらえるアイテムがあれば、前衛職でもう一つアカウントを作るのがすごく楽になる。 これを逃す手は無い。 そう思った私は、しばらくネトゲに没頭した。 目まぐるしく変わる画面、賑やかな音楽、大げさで爽快な効果音。 やることは山積みだ。 続きを読む