1: 名無しさん 2017/03/25(土) 14:57:37.90 ID:HGFaMsg4o 太陽は今日も元気いっぱいだった。 ちょっとは休んでもいいんだよ、って半分本気で念じてみる。 見上げた空にいっとう眩しく浮かぶ彼は、涼しい顔で燃えていた。 ……なかなか器用なやつだ。 生まれ育った街だろうと何だろうと、東京の夏は死ぬほど暑い。 慣れっこなんてない。むしろ年々酷くなってる気さえしてくる。 「はぁ……」 零した溜息まで何となく熱っぽい。 ぼんやりとハナコの姿を思い出して、今度トリミングしてあげようと決意した。 スカートが脚へ張り付く。ブラウスがお腹へ張り付く。 一刻も早く空調の効いた事務所へ辿り着きたくて、でも急ぐと余計に暑い。 急ぐと暑い。急がなくとも暑い。そっか、これが地獄か。 結局、茹だり出した頭は『事務所が来い』という結論を導き出した。 その時にはもう、事務所は目の前だった。 SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490421457 引用元: ・渋谷凛は背中が弱い 続きを読む