転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489239846/ 1 : ◆U.8lOt6xMsuG 2017/03/11(土) 22:44:06.36 ID:VsyPdged0 初投稿です 2 : ◆U.8lOt6xMsuG 2017/03/11(土) 22:45:05.85 ID:VsyPdged0 『写真を撮られるのが、苦手で…』 今でも私は、プロデューサーさんのこの言葉が忘れられません。 3 : ◆U.8lOt6xMsuG 2017/03/11(土) 22:56:07.99 ID:VsyPdged0 これはあのときの。 この写真を撮ったときにはあんなことが。 一枚一枚が、そのときそのときを、思い出と一緒に切り取っているようで。 「あ、アルバムの整理してるの?」 「はい、だいぶ写真も多くなってきましたし」 アイドルになってからの、私の身の回りの出来事の、一つ一つを切り取っていった数々の写真。 自分で撮ったもの、未央ちゃん、茜ちゃんに撮って貰ったもの、プロデューサーに撮って貰ったもの。 一人で、二人で、三人で、皆で。 いろんな人と、一緒になって写った、たくさんの思い出。 すると、プロデューサーさんが一枚の写真に目をつけて、 「見て、この写真の藍子ちゃん、目が半開きだ」 「あ、あんまり見ないでください!」 ちょっと恥ずかしい思い出もあるけど…どれも、大切な思い出。 だから、この中にプロデューサーの姿が一つも無いのが悲しいな。 4 : ◆U.8lOt6xMsuG 2017/03/11(土) 23:02:59.46 ID:VsyPdged0 アイドルになって、少しした頃。 プロデューサーさんの写真を撮ろうとしたときに。 『…藍子ちゃんって、写真が趣味なんだよね?』 『はい!』 『…ごめん、実を言うと僕…』 『?』 『写真を撮られるのが、苦手で…』 5 : ◆U.8lOt6xMsuG 2017/03/11(土) 23:07:05.40 ID:VsyPdged0 ・・・ あれ以来、私はプロデューサーさんにカメラを向けていません。 苦手、という人に無理強いしたくもないし。 第一、楽しくない気持ちで撮られた写真は、誰だって嫌ですもんね。 …いつかは、一緒の写真に写りたいけど。 「...と、そろそろ時間だね、行こうか」 「あ、そうですね」 「なんか藍子ちゃんと一緒だと、時間が過ぎるのが早い気がする…」 「私も、よく言われます」 何故でしょうか? 続きを読む