434: 名無しさん@おーぷん 2017/03/12(日)19:41:23 ID:old 彼女と付き合って五年、彼女の誕生日だから、レストランでお祝いしてプロポーズするはずだったんだ そのためにレストランにも話を通して、席に細工もした 計画は順調に、コース料理も前菜、スープ、サラダ・・・と進んでいった メインディッシュを待っていたときに事は起きた 隣の席、彼女の真後ろに新規のお客さんが来たんだが、強烈な体臭だった まずはじめに香ってきたのが加齢臭 続いてワキガ臭、そしてその人が喋ると歯周病の香りもしてきた スタッフに席まで案内され、座るまでの短時間で、防犯スプレー並の威力で場の匂いを一瞬で変えた 匂いで酔いやすい彼女はすぐにトイレに消えた 追いかけることもできずに一人悪臭に耐えていると、スタッフから彼女が匂いに耐えられないと外に出られた、お席を変えますがどうしますかと話しかけられた 内心泣きながら席を変えてもらうも、彼女は戻ってきてからもメインディッシュに手を付けなかった もう出されても食べられないからと食後のデザートも断ってしまった 誕生日ケーキを密かに準備してたんだが、出すわけに行かなかった それくらい彼女の顔色は悪かった デザートの後プロポーズする予定で指輪も準備していたが、出せなかった 彼女は終始申し訳なさそうに謝り倒していたし、俺も謝っていてとてもプロポーズはできなかった 帰りに気を利かせてスタッフがケーキを持ち帰り用にしてくれて、スタッフは悪くないのに謝り倒していて、それが余計彼女の罪悪感に拍車をかけた その後彼女との間でレストランのことはタブーとなってプロポーズも流れてしまった 引用元: ・今までにあった修羅場を語れ【その21】