転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489756884/ 1: ◆xq7amJvSqQ 2017/03/17(金) 22:21:24.55 ID:nKfesfemO ココノツ「…………」カキカキ ココノツ「(……もうちょい構図とか整えてみるか)」 ガラッ ほたる「あら、今日はココノツ君が店番なのね」 ココノツ「…………」シャッシャッ ほたる「……何してるの?」 ココノツ「違うな……」ケシケシ ほたる「はぁ……シカダ駄菓子屋を継ぐヨウさんの息子とあろう者が店番中に私事に興じるのは感心しないわ、ココノツ君」 ココノツ 「…………」カキカキ ほたる「……?」 2: ◆xq7amJvSqQ 2017/03/17(金) 22:26:16.61 ID:nKfesfemO ココノツ「…………」カキカキ ほたる「ちょっと……聞いてるの?」 ココノツ「…………」サッサッ ほたる「…………」 ほたる「……なるほど。ココノツ君も人が悪いわね」 ほたる「『そのペンを動かす手を止めたければ私の情熱溢れる駄菓子トークで説得してみせろ』……つまり私を試している訳ね!」 ココノツ「…………」 ほたる「フッ……あくまで口を割らない気のようね……いいわよ! その方が燃えるから!」 ココノツ「…………」 ほたる「全く舐められたものね……良いわ! そもそも駄菓子の本質は……」 3: ◆xq7amJvSqQ 2017/03/17(金) 22:29:26.77 ID:nKfesfemO 30分後 ほたる「……これが、私は貴方がこの店を継いだ方が良いと思う理由の一つよ」 ココノツ「…………」ペラッ ほたる「どう? 完膚無きまでに論破されて言葉も出ないかしら?」 ココノツ「…………」カキカキ ほたる「なっ……! これでもまだ足りないと言うの……?」 ココノツ「…………」サッサッ ほたる「……良いわ、受けて立ちましょう。私の引き出しは少なくないし、小休憩を挟んで二回戦と洒落込みましょう」 ココノツ「…………」 ほたる「そうね……今日はこれにしようかしら」 ココノツ「…………」シャッシャッ ほたる「はい」 ココノツ「…………」 ほたる「……? お金、置いておくわよ」 4: ◆xq7amJvSqQ 2017/03/17(金) 22:33:04.37 ID:nKfesfemO ほたる「……さて。それじゃあ続けるわよ、ココノツ君。私が貴方を推す理由はまだあるの」 ほたる「いいえ……寧ろここからが本番ね。私の本気を見せて」 Prrrrrrr ピッ ココノツ「……もしもし、豆くん? どうしたの? ……え? 今? ……特に何も。強いて言えば店番してる位だけど……本当!? 行く行く!」 ほたる「ッ! ココノツ君貴方まさか店番をほっぽり投げて遊びに行く気!?」 ココノツ「え? 店番の事? ……大丈夫だよ、そんなに時間かからないでしょ? 戸締りもしてくし」 ほたる「駄目よ! 貴方がいない間駄菓子を買いに来た子供達はどうなるの! この暑い中10円玉を握り締めながら来た彼らを、鍵のかかった戸を前にして膝をおらせる気?」 ココノツ「で、今どこ? ……分かった! すぐ行くよ」スタスタ ほたる「ココノツ君!」 ピシャリ ガチャ ほたる「……え?」 ココノツ「じゃあまた後で、豆くん」ピッ ほたる「ちょ、ちょっとココノツ君!? 私まだ中に居るのよ! ……行ってしまったわね」 続きを読む