転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487894892/ 1: ◆8AGm.nRxno 2017/02/24(金) 09:08:12.68 ID:UKsbEgqz0 デレマスの森久保SSです 初投稿 地の文あり 3: ◆8AGm.nRxno 2017/02/24(金) 09:12:14.15 ID:UKsbEgqz0 俺の名前はP。とある小さなアイドルプロダクションに勤務している。 といってもプロデューサーという訳ではない。事務員の補佐をしたり、他のプロデューサーの都合がつかなかったときにアイドルの送迎をしたりしている。いわゆる雑用だ。 季節が来ればシーズンの仕事があるので事務の手伝いとしてそこそこ忙しく仕事をしているが、会社の業績が傾いてリストラという話になれば真っ先に切られる人員だろう。 別に新人だからこの役回りって訳でもない。入社して4年が経つが、同期と後輩はみんな担当を受け持つプロデューサーか、事務をこなす事務員になっている。 俺がこうなった理由は理解している。 俺はアイドルとの接し方がわからない。 というより、俺はアイドルという人種が苦手なのだ。 4: ◆8AGm.nRxno 2017/02/24(金) 09:15:42.30 ID:UKsbEgqz0 今から4年前、大学生だった俺は就活に失敗した。 スタートは遅れ、履歴書に書けることは車の免許くらいなもので、加えて大学の単位にも追われていた。 切羽詰まった俺は手あたり次第に履歴書を送り付け、やっとの思いで一社の内定を確保した。それがこのアイドルプロダクションである。 なんでこんな人間が採用されたのかは全くの謎だ。渾身の嘘面接が功を奏したのだろうか。 しかし職を手に入れた喜びもつかの間、入社した俺は今まで自堕落に過ごしてきたツケを払うことになる。 続きを読む