転載元 : http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1486371598/ 1: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2017/02/06(月) 17:59:58.53 ID:s2rOkSU5.net にこ「なぁーにが、にっこにっこにーよ!!」ドン! お酒の入ったグラスを、思い切りテーブルに音が響くほどに叩きつけながら、バーのマスターに愚痴を零す。 仕事が終わった後の私の日課である。 2: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2017/02/06(月) 18:00:40.18 ID:s2rOkSU5.net カラン… にこ「全くもう……!」 にこ「どいつもこいつも、あたしのことをおバカアイドル扱いなんだから……!」 にこ「いい!?あたしはおバカで売ってるつもりなんてこれっぽっちもないんだからね!」 にこ「たまたまやったネタが笑いを誘って、それがおバカアイドルみたいな感じで人気でちゃったけど……そうじゃないの!!」 にこ「にっこにっこにー♪は嘲笑されるためにやってるんじゃないんだから!」 にこ「お客さんをとびきりの笑顔にさせるための魔法の言葉なんだからね!」 3: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2017/02/06(月) 18:01:16.85 ID:s2rOkSU5.net にこ「んっんっ……」ゴクゴク にこ「ぷはぁーっ!!」 にこ「あーもう!マネージャーのやつ!!腹が立つったらありゃしないわ!!」 にこ「お代わりっ!!」ダン!! 愚痴を言うのも一区切り付いた。 はぁ、と、大きなため息を一つ零す。 にこ「んん……」 身体が疲れを見せてきたのか、自然とうつ伏せ状態になる。 4: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2017/02/06(月) 18:01:53.10 ID:s2rOkSU5.net にこ「……」ツツ… グラスから滴った水滴で、テーブルの上にののじを書く。 にこ「……あたしがやりたかったアイドルの形は、こんなんじゃないはずなのよね……」 にこ「あたしの求めているもの……」カキカキ にこ「……」 伸ばされた水滴は丸く線を引かれ、中に大きな点と半楕円形。 とびっきりの笑顔が眩しい、にこちゃんマークの出来上がりだ。 にこ「お客さんを笑顔にさせる……か」 にこ「……笑顔には間違いない、んだけどね……」 続きを読む