1: 2017/02/22(水) 01:20:12.66 ID:CAP_USER 韓国が外交問題を背景に外国人観光客の囲い込みに苦慮している。昨年の日本人客こそ、2015年12月の慰安婦問題をめぐる日韓合意が弾みとなり4年ぶりに前年を上回ったが、朴槿恵(パク・クネ)大統領の失脚で今後が見通せなくなった。一方で、米軍による高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備決定によって、中国が「報復」として国民の訪韓を制限したとされる。 韓国政府は中国人客の抜けた穴を埋めるため、韓国ドラマなど韓流の拡散を背景に、タイやベトナムといった東南アジア諸国に触手を伸ばしたばかりだが、新たに中東の「イスラム教徒」もターゲットに据えたという。ムスリムだけで110万人の訪韓を見込むが、大丈夫か。 朴政権後、日本人客は喜んで訪韓する? 聯合ニュース(日本語電子版)は韓国観光公社のまとめとして、昨年1年間の訪韓日本人客数が前年比23・4%増の229万7893人で、4年ぶりに増加に転じたと報じた。 訪韓日本人客は2012年の341万8792人をピークに減少に転じ、13年は前年比21・9%減、14年は17・0%減、15年は19・4%減と毎年大幅に減り続けていた。昨年は大きく回復したものの12年に比べると3分の2の水準にとどまった。 日本人客が増加に転じたのは15年12月の慰安婦問題をめぐる日韓合意以降、両国関係が改善したことが弾みとなったとみられる。韓国観光公社東京支社の関係者は聯合ニュースの取材に対し、「最近になって再び両国間で緊張が高まっているものの、予約キャンセルなどは見られないため、今年も増加傾向が続く」との楽観的な見通しを示す。 だが朴大統領は現在、長年の友人である崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入疑惑を受けて職務停止中の身だ。今のところ、次期大統領選は候補者同士による反日合戦になる可能性が高く、新政権下で慰安婦問題をめぐる日韓合意が反故(ほご)になるという観測すらある。 そんな状況下で、多くの日本人が喜んで韓国を訪れるだろうか。韓国側の見通しはどうも甘すぎる。 中国ばかり頼っていられないけれど… 日韓間の慰安婦問題の事例に漏れず、韓国は相変わらず外国人観光客の誘致をめぐって、外交問題に右往左往している。滑稽でさえある。 韓国にとっての上客はもちろん中国人だった。THAADの韓国配備決定が発表される昨夏までは中国人客は増加を続け、7月には91万7519人を記録。しかし8月以降は4カ月連続で減少し、11月に51万6956人まで減少。中国人客の増加率も前年比で昨年7月は258・9%だったのに対し、8月は70・2%、9月は22・8%、10月は4・7%、11月は1・8%と急速に落ち込んだ。 中国政府は現地の一部旅行会社に韓国への旅行客の数を2割減らすとの指針を伝えたとされており、韓国の観光業界にとって、THAAD問題の余波がこれまで以上に深刻化することが懸念されている。 そこで中国にばかり頼っていられないと、韓国が目をつけたのがタイやベトナムなど東南アジア諸国。韓国紙、中央日報(日本語電子版)によると、東南アジアに深く食い込んだ韓流のおかげでこの地域では、韓国観光に対する認知度と選好度が高まっているというのだ。 イスラム法に則った「おもてなし」はまだ無理 そして新たなターゲットとされているのが、東南アジアや中東などの「イスラム教徒」である。韓国紙、朝鮮日報(日本語電子版)は今月13日、訪韓するイスラム教徒観光客が今年初めて100万人を突破する見通しになったと報じた。観光業界は「イスラム教徒の観光客は中国人団体観光客の空白を埋められる有力候補」と積極的に攻略に乗り出しているという。 http://www.sankei.com/west/news/170221/wst1702210063-n1.html http://www.sankei.com/west/news/170221/wst1702210063-n2.html http://www.sankei.com/west/news/170221/wst1702210063-n3.html http://www.sankei.com/west/news/170221/wst1702210063-n4.html http://www.sankei.com/west/news/170221/wst1702210063-n5.html (>>2以降に続く) 2: 2017/02/22(水) 01:20:46.70 ID:CAP_USER (>>1の続き) 朝鮮日報によれば、韓国観光公社は「韓国を昨年訪れたイスラム教徒観光客は98万人で、前年の74万人に比べて30%以上増加した。今年の誘致目標は110万人だ」と発表。このうち75%はインドネシアやマレーシアなどの東南アジアの国だが、残りはサウジアラビアやアラブ首長国連邦など中東諸国から来ているという。 観光公社関係者は朝鮮日報の取材に対し、「中東のイスラム教徒は山と海がある韓国の豊かな自然に、東南アジアのイスラム教徒は冬の寒さや雪に関心を持ち、魅力を感じている」と語っている。 ただ、こうした見通しも甘いと言わざるをえない。朝鮮日報は「訪韓するイスラム教徒観光客の数は2012年の54万人から毎年2けた成長を続けているが、韓国の観光インフラは大幅に不足しており、改善が急がれる」という韓国の観光分野の専門家の分析を紹介している。 今のところ、韓国国内にはハラル(イスラム法の作法通り調製された食品)認証を受けている飲食店は10カ所、モスク(礼拝堂)は20カ所に過ぎない。このため、イスラム教徒の観光客はソウル・梨泰院や江原道南怡島など食事・礼拝設備のある一部観光地以外は訪問が難しいままだという。 これでは、イスラム法に則(のっと)った「おもてなし」はできまい。 (おわり) 続きを読む