統合失調症の診断方法

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1: 2017/02/08(水) 04:59:28.45 ID:CAP_USER9
 「統合失調症」の症状は、多彩である。では、実際の診断は、どのようになされているのでしょうか。国際的に最も広く用いられている米国精神医学会の公式診断基準である「DSM-5」を基にして、お話しします。

 「統合失調症」のDSM-5診断基準に関しては、重要なポイントが四つあります。最も重要なものは、次の五つの症状のうち、少なくとも二つ以上が1カ月以上続いて認められるということです。①妄想②幻覚③まとまりのない会話(会話が頻繁に脱線したり、滅裂)④ひどくまとまりがない、または緊張病性の行動(全く動かない、無言、拒絶、同じことを繰り返す)⑤陰性症状(感情の表出に乏しい、意欲の欠如)。

 二つ目のポイントとして、これらの症状によって仕事や対人関係、自己の管理(衛生面や経済面)などの能力が、病気になる前よりも著しく低下することです。さらに三つ目として、このような状態が少なくとも6カ月は継続していなければなりません。

 最後に、これらの症状が、物質(違法薬物や医薬品)、他の身体疾患、あるいは自閉症スペクトラム障害などの発達障害やうつ病、双極性障害(そううつ病)によらないことを示す必要があります。

 つまり、「統合失調症」の症状と似通った症状を呈する可能性のある病気を除外しなければならないのです。この作業を「鑑別診断」といいます。

 では「統合失調症」の鑑別診断は、どのようにしたらいいのでしょうか。前述した病気でも「幻覚」や「妄想」など①~⑤の症状が生じる可能性があります。そこで「鑑別診断」の際には、それらの疾患と「統合失調症」の違い、つまり「統合失調症」では認められないが、他の病気ではみられる症状があるかどうかを探していきます。

 例えば、うつ病や双極性障害の患者さんでも重症になると、それぞれ貧困妄想や誇大妄想などの「妄想」が出てくることがあります。しかしながら、両者の疾患では「統合失調症」とは異なり、気分の障害(抑うつ気分や気分高揚)が、中心的な症状として認められなければなりません。また、自閉症スペクトラム障害でも「まとまりのない会話」や「ひどくまとまりのない行動」に類似した症状を呈することがありますが、そもそもこの病気は幼少期に分かることが大部分なので、「統合失調症」の好発年齢(思春期)とは大きく異なります。

 さらに、物質や身体疾患の場合には、その使用歴や他の身体疾患特有の検査値の異常がありますから、鑑別は可能です。このように、一つ一つ可能性のある他の病気を鑑別して、「統合失調症」の診断を確定することが、その後の治療にとって大変重要です。

http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/iryo/hdr20170206.shtml

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