転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457684039/ 1: ◆aujQ5B6q.2XT 2016/03/11(金) 17:13:59.94 ID:uD15H3tAO ・地の文あり ・亀更新 ・2作目(保険) 以上を踏まえて読んで下さればありがたいです 長くはしません 2: まきりんぱなは3年生です 2016/03/11(金) 17:34:01.66 ID:uD15H3tAO いよいよ卒業式が明日に迫ってきた。 「もう…卒業しちゃうんだね」 瞳を伏せながら、花陽はぽつりと呟いた。私と凛は何を言うでもなく、ただ、その言葉の意味を噛み締めていた。 「まだ実感はわかないんだけどね」 困惑するように、また受け入れられないといった様子で笑った凛。 …私は何も言わない。言葉が出てこない。脳が認めない― ――ふと顔を上げると、窓から差し込む夕日の色と凛の綺麗な髪の毛が、不思議とマッチングしていた。 窓の桜と花陽が重なって見え、言葉を失った。 3: ◆aujQ5B6q.2XT 2016/03/11(金) 18:04:47.87 ID:uD15H3tAO 私は人生で一番密な3年間を過ごしてきた…と思っている。 今までが楽しくなかった、という訳ではないが、仲間と――μ’sとして過ごした日々は、私を、煌びやかで壮麗でそれでいて個性豊かな色に染めあげてくれた。 感謝…というと変なのかもしれないけど、私は間違いなく感謝している。 「寂しくなる…ね」 この仲間――もとい大切な友達に。 続きを読む