151: DEDE ◆k11Q30d.fk 2008/02/11(月) 12:45:23 ID:RpGw4eOz0 古くて既出だけど泣いたから 262 名前:水先案名無い人 sage 投稿日:04/08/15(日) 04:29 ID:v9oZgE2Y 俺が結婚したのは20歳の頃だった。妻は21歳、学生結婚だった。 二年程貧乏しながら幸せに暮らしていたが、ある時妊娠が発覚。 俺は飛び上がる程嬉しくて一人ではしゃいでいた。 「無茶はしないで」という妻の言葉も無視して次の日には退学届けを提出。 叔父さんの経営している会社にコネで入れてもらった。 とにかくやる気満々で、働きまくって子供を元気に育てるんだ!ってなもんだった。 今考えても単純だったと思う。 けどそんな幸せも長くは続かなかった。 その後しばらくして、交通事故で妻がお腹の子と一緒に死んだのだ。 この辺りは本当に今でも良く思い出せない。 何やら言う医者につかみかかって殴り飛ばしてしまったこと、 妻を轢いた車の運転手の弁護士を殴り飛ばしたことはうっすら覚えている。 無茶苦茶だった。 それでも何とか葬式をすませ、手続きなんかもこなし、何日か実家で休んだ後家に戻った。 それからは日付の感覚もなく、ただ呆然としていた。 テレビも見ず、ただ、米を炊いて食う、それだけの毎日だった。 自分が鬱なのだとか、落ち込んでいるのだとか、そういう思考もなかった。 自分でも状況がよくわかっていなかったのだと思う。 何となく、カッターで指先を軽く切っては治るまで放置する、とかいう 今思うとほとんど病気のような事を繰り返していた。 突然夜中に意味もなく涙がぼろぼろ出てきたりもした。 死のうという事すら思いつかなかった。 続きを読む