転載元 : http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1481364678/ 1: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/12/10(土) 19:11:18.02 ID:T1STQ8VZ.net 花丸「曜さんをイジメるずら」 国木田花丸は決意した。心奥に眠る嗜虐的感情がムラムラと燃え上がるようだった。 国木田花丸は畜生だった。 一日三悪、勧悪懲善、義理と人情を計りにかけずに打ち捨てる、血も涙もない外道である。 寺産まれの寺育ちだった彼女が何故悪魔の心を持ってしまったかは誰にも分からないが、ともかく国木田花丸は決意したのだった。 花丸「曜さんをイジメてやるずら」 2: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/12/10(土) 19:11:47.61 ID:T1STQ8VZ.net 一度決めると彼女は早い。国木田花丸は曜の家へ向かった。 曜「あれ、花丸ちゃん? どうしたの家まで来て」 花丸「急で悪いずらね。少し聞きたいことがあったずら」 曜「うん?」 花丸「曜さんが怖いものってなにずら?」 曜「怖いもの?」 玄関にて迎えた曜に、花丸は早速要件をぶつけた。 3: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/12/10(土) 19:12:28.61 ID:T1STQ8VZ.net 話は単純である。 犬が怖いと言えば犬を嗾けてやるし、穴子が怖いと言えば家に穴子を送りつけるのだ。ああ、なんという畜生! 花丸は我ながら自分が怖くなるのだった。 しかし。 曜「私は怖いものなんてないよ」 花丸「なんだとずら?」 疑うより先に怒りが湧いた。怖いものがない? そんなのありえないずら! マルだって缶詰の鋭いところと夜の厠は怖いのに! 花丸は食い下がる。 花丸「怖いものがないなんてダメずら。絶対なにかあるはずずら」 5: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/12/10(土) 19:14:08.07 ID:T1STQ8VZ.net 曜「そんなこと言われても何もないよ」 花丸「嘘ずら。隠すなずら!」 曜「隠すなって言われても。……あっ」 花丸「なにずら?」 花丸の畜生センサーが反応した。これはなにか思い出した顔ずら。しめしめずら。 花丸「やっぱりあるずらね? 怖いもの」 曜「まあ、そうかも……」 花丸「なにずら? 早く言うずら」 曜「……ええっと、誰にも言わないでね?」 花丸「もちろんずら」 花丸は人を安心させる、聖母のような笑みを浮かべる。 続きを読む