昨年5月、小林祐希が初めて日本代表合宿に参加した時のことだ。 紅白戦で右サイドハーフに入った小林にサイドチェンジのパスが来た。1回、首を振った時、対面の長友佑都との間合いは十分あったはずだった。しかし、長友のアプローチは予想を超えて速く、小林は前を向くことができなかった。 飛び交うパススピードも速く、小林は「自信を持って代表に行きましたが、レベルが高かった」と当時を振り返る。そして11月、再び代表チームに呼ばれた小林は、紅白戦で半年前とは違った感覚に手応えを掴んでいた。 「ハーフコートで11対11の紅白戦をやったんですが、普通のフルコートと同じ感覚でプレーできました。ゆっくり感じましたね。これは普段の練習の環境によるものだなと思いました」 彼が口にした“普段の練習の環境”とは所属クラブ、ヘーレンフェーンでのものだ。小林が初めて渡ったオランダの地には、本番さながらの激しいデュエルがあり、渾身の力を込めて蹴る、受け手にとって優しくない強烈なインサイドパスが送られてくる。 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170120-00021993-sdigestw-socc 続きを読む