転載元 : http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1446117071/ 1: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ (ニククエ 9474-63EK) 2015/10/29(木) 20:11:11.64 ID:SgkkvFNp0NIKU.net 【前回のラブライブ!】 いろいろあって、ことりちゃんを悲しませ、海未ちゃんを失望させてしまった穂乃果ちゃん! 自室で我と我が身を振り返ってタメイキをつく穂乃果ちゃんのところに、かしこいかわいい生徒会長が慰めにきたよ! 2: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ (ニククエ 9474-63EK) 2015/10/29(木) 20:12:50.48 ID:SgkkvFNp0NIKU.net ―――穂乃果の部屋 絵里 「絵里です。 穂乃果、入ってもいいかしら?」 穂乃果 「どうぞ」 絵里 「ことりと海未から、訊いたわよ。 ことりのチーズケーキを間違って食べちゃったんですって?」 穂乃果 「そうなの。 サイテーだよ、わたし」 絵里 「どうして、そういうことになっちゃったのかしら?」 穂乃果 「ラブライブのことで頭がいっぱいで、周りが見えなくなってたの。 周りが見えなくなっていたせいで、わたしのイチゴショートケーキと、ことりちゃんのチーズケーキを見間違えるほどに」 絵里 「ミスは誰にでもあるわ。 だから、思いつめる必要はないのよ」 穂乃果 「でも、わたし、ことりちゃんを悲しませちゃった。 それにきっと、海未ちゃんもわたしに失望してるよ」 絵里 「そんなことないわ。 ふたりとも、チーズケーキを食べられたくらいでは、そんなふうに思わないわよ。 むしろ、ふたりとも、あなたのことを心配してたわ」 3: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ (ニククエ 9474-63EK) 2015/10/29(木) 20:13:29.81 ID:SgkkvFNp0NIKU.net 穂乃果 「でも……わたしがラブライブのことで頭をいっぱいにしてなければ、こんなことは起こらなかった。 だからわたし、思ったんだ。 こんどは、誰も悲しませないことがやりたいな、って」 絵里 「……」 穂乃果 「自分勝手にならずに済んで、でも楽しくて、 たくさんの人を笑顔にするためにがんばることができて……」 絵里 「穂乃果、あなた……」 穂乃果 「そんなもの、あるのかな。 ずっと部屋で考えてたけど、なかなか見つけられなくて……」 絵里 「いいえ、誰もあなたのこと自分勝手だなんて思ってないわ。 むしろ私は、あなたに救われ……」 穂乃果 「でも、ついに、思いついたんだ。 そうだ、百合小説を書こう! って」 絵里 「ん? 今のは私の聞き間違いかしら?」 4: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ (ニククエ 9474-63EK) 2015/10/29(木) 20:16:06.45 ID:SgkkvFNp0NIKU.net 穂乃果 「そんなわけで、訊いてください」 絵里 「え? え?」 穂乃果 「題して、『吾輩はネコである』」 絵里 「ちょっと」 穂乃果 「吾輩はネコである。 吾輩の彼女はタチである。 いつからベッドの中に入っているか、とんと見当がつかぬ。 何でも温かいフカフカしたところでニャンニャンしていたことだけは記憶している。 吾輩はここで初めて百合の迷路というものを見た……」 絵里 「ちょっと待って、穂乃果」 穂乃果 「待つよ」 続きを読む