1: 名無しさん 2017/01/16(月) 16:54:58.83 ID:NMHIafx00 サァァァァァァァァァ… ーー狐の嫁入り 夏も盛りのこの季節、雲が無いにもかかわらず滝の如く降り注ぎ洗濯物の乾燥を躊躇わせる傍迷惑な天気雨のことを言いますの。 僭越ながら言わせてもらいますわ狐さん方。 全く、どうしてあなたたちの気紛れな婚儀に私達人間がとばっちりを受けなければいけませんの? 恵みの雨だなんて有り難がるのは農業を営まれる方々だけで、今こうして学校へと歩みを進めるこの伝統と格式ある名家の長女、黒澤ダイヤにもたらせる恩恵は一つもありませんわ。 …大体、如何なる理由があって大切な挙式にて雨を降らせるといった愚行に走るのでしょう?「本日はお足元の悪い中…」といった決まり文句の省略に繋がるというのに… ふふっ…冗談に決まっているでしょう? 天気雨の原理は実に単純…雨粒が地に到達し人々が雨を認識する前に雲が消え去るか、遥か遠くに浮遊するあのドス黒い積乱雲から飛来しているか… よもやこの私が狐のまやかしなど本当に信じているとでも?馬鹿馬鹿しい。 …と、理屈をこねても雨は雨。 早く傘を差さないと… グググッ…ボキッ! ダイヤ「なっ…!?」 ザァァァァァァァァァァァァァァァァ ダイヤ「全くこんな時に何故ですの!きっと善子さんの不運でも移ったんですわ!!」バチャバチャバチャ SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484553298 引用元: ・ダイヤ「狐の嫁入り」 続きを読む