転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481376894/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 22:34:54.81 ID:e0mgKKZT0 夜 理樹部屋 理樹(日曜日の夜。僕はみんなに数週間近く悩んでいる事をとうとう打ち明けた) 恭介「なに、実感がないだって?」 理樹「うん……」 理樹(事故の後、記憶をおぼろげながらにも思い出した僕は、恭介達と行った二度目の修学旅行の後、小毬さんに想いを伝えた。小毬さんにも『あの時』の記憶があったかは知るところではないが、僕の告白を聴いて3日目に返事をもらい、めでたく付き合ったのだけど……) 真人「ま、まさかもう小毬と何か喧嘩でもあったのか!?」 理樹「い、いやそういう訳じゃないんだけど……」 謙吾「倦怠期という訳だな?ううむ、流石の俺もそういう問題は少し荷が重いな……」 理樹「だから違うってば!」 鈴「じゃあなんなんだ?」 理樹「ただ……小毬さんと付き合ったのは良いけど、付き合う前から何も変わってない気がするんだ」 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 23:04:34.00 ID:e0mgKKZT0 謙吾「というと?」 理樹「……実は僕たち、まだ手すら繋いでないんだ」 理樹(数秒の沈黙の後、みんなが口をあんぐりと開けた) 「「「ええーーーっっ!!」」」 恭介「な、な、な、なんだと!?」 真人「お前ら……俺が言う事じゃねえが大丈夫なのか?」 謙吾「悪いが本当に付き合ってるんだろうな?もしかして理樹が勝手に付き合っていると思い込んでいただけとか……」 理樹「いや……まあ……」 理樹(予想通りの反応を示す恭介達。無理もない。付き合った当時、あれだけ盛大に祝われたというのに、あれからなんの進展もないなんて…) 鈴「どうしたんだ?手なら繋げばいいじゃないか」 理樹「それがどうもそんな雰囲気にならないんだよね……なんというか、小毬さんと二人でデートをしても、ご飯を食べても手を繋ぐとか、恋人っぽいムードにならないというか…」 恭介「由々しき事態だな……」 理樹(恭介が眉をひそめて言った。どうやらこの事態をかなり深刻に受け止めているようだ) 謙吾「……ああ……まったくだ……」 真人「やれやれだぜ」 理樹(謙吾と真人も汗を垂らして恭介の言葉に大きく頷いた) 恭介「理樹」 理樹「は、はい!」 恭介「悪かった!お前がそんな悩みを抱えていたにも関わらず気付けてやれなくて……!」 理樹「えっ、いや……」 謙吾「だが心配するな。その話を聞いたからには、俺たちがお前ら二人の関係を必ずアツアツにしてやる!」 真人「そう、まるで筋トレしてる時に激しく燃焼する全身の細胞のようにな!!」 理樹「例えが長ったらしい上に分かりにくい!」 理樹「……じゃなくて!別にそういう事をしてもらうつもりで言った訳じゃ……!」 恭介「大丈夫だ理樹、俺たちに任せろ」 理樹(ああ、こうなったらもう聞かない奴だ……まあ、どのみちこのままではどうにもならなかったとは思うけど……) 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/11(日) 00:24:14.61 ID:bkb4JcPV0 恭介「まず話を整理しよう。何故確か理樹が小毬と付き合ったのは結構前のことだったよな?」 理樹「うん。付き合ってから僕らは何度か遊びに言ったし、二人だけの時間を増やしたんだけど……」 謙吾「だが、小毬は特に前と変わった所がないと」 理樹「……まるで友達のようなんだよ。確かに一緒にいて小毬さんはよく笑うし、僕も楽しいんだけど……それがデートかと言われるとただ学校で会話しているのと一緒というか、ただ場所が変わっているだけで本質は同じにしか思えないんだ」 鈴「楽しいならそれでいいんじゃないか?お前の言う恋人っぽさってなんなんだ」 理樹「ぼ、僕の……?」 恭介「いや、それは違うぞ鈴。理樹が現状に満足していないということは足りない物があるということだ。そりゃ理樹だって男なんだ。好きな女の子には他の男とは違う特別な”何か”を求めたくなるものなんだ」 鈴「なんだか間違ってない気がするが言い方がきしょいな」 恭介「き、きしょ……」 理樹(静かにダメージを受ける恭介) 謙吾「だがそういう事なら話は簡単だ。ようは理樹が神北に対して恋人っぽいアプローチをすればいいんだ」 恭介「ご、ごほん!とにかくそういう事なら俺たちは理樹の恋を全面的にバックアップしようじゃないか。作戦名はリトルラブラブハンター2(ツー)だ!」 理樹「2?」 恭介「厳密には違うがこの作戦を行うのは二度目だからな」 理樹(二度目……いつの間にやったんだろう) 恭介「まあとりあえず内容を聞け。まず謙吾、真人、俺の3人が明日誰かに恋人っぽいことをする。理樹はその中で一番良いムードになった方法を実践するだけでいい。そうすればきっと小毬との仲も思い切り縮まるはずだ」 理樹「う、ううん……なんだかとても嫌な予感がするんだけど……」 謙吾「理樹、お前の相棒は100戦無敗…負け知らずの男だ。信じろ」 理樹(今回ばかりは説得力がないなあ……) 恭介「とにかく今のうちに小毬をデートに誘っておけ。明日、早速実践出来るようにな!」 理樹(今日はそのまま解散となった。よくよく考えたら皆はどうやって付き合ってもない人と恋人っぽいムードを出すんだろう。そんなことを考えながら今日も夜は更けていく………) ……………………………。 ………………。 ……。 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/11(日) 00:26:56.38 ID:bkb4JcPV0 突然だがゲームみたいに恋人っぽいムードを出す相手を安価で決める 同じキャラは一度まで。被ったりしたら安価下でよろしく 真人>>5 謙吾>>6 恭介>>7 5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/11(日) 00:29:01.92 ID:lN7+H9UBo はるちん 6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/11(日) 00:36:10.84 ID:uCOCXYUuo 佳奈多 7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/11(日) 00:40:23.98 ID:DpGjKXoCO クド 8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/11(日) 02:54:23.80 ID:SDTXEMmjo ???「男の人同士では駄目なんですか」 11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/16(金) 08:39:18.62 ID:FJbgPUPf0 やっぱり恭介の性癖って 続きを読む