転載元 : http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1465381501/ 1: 名無しで叶える物語(関東・甲信越)@\(^o^)/ 2016/06/08(水) 19:25:01.23 ID:7hYtZYGB.net ややオムニバス風で長めのSS 3: 名無しで叶える物語(関東・甲信越)@\(^o^)/ 2016/06/08(水) 19:26:21.20 ID:7hYtZYGB.net 序 ぱん ぱんっ ツバサ「……」 ツバサ「ふう」 「こんにちは。珍しい参拝客の方ですね」 ツバサ「ん──こんにちは」 「A-RISEの綺羅ツバサさん、ですよね?」 ツバサ「ええ。そういう貴方は、」 ツバサ「μ'sの東條希さん、でしょう?」 希「あ、バレちゃった。巫女服やったらバレへんと思ったのになー」 ツバサ「ふふ。貴方がここで働いている事は、元から知っていたもの」 希「ちょっと恥ずかしいなぁ、ツバサさんに知られてるのって」 ツバサ「そう? その姿、凄く様になってるわよ?」 希「……えーと、恥ずかしさのベクトルが違うとゆーか」 ツバサ「あら、間違ってた? 心からの本音だったんだけど」 4: 名無しで叶える物語(関東・甲信越)@\(^o^)/ 2016/06/08(水) 19:27:36.74 ID:7hYtZYGB.net 希「今日はオフの日なん?」 ツバサ「んー、そうね。オフと言えばオフかしら」 ツバサ「やっている事はいつもと変わらないけれど」 希「……レッスンをしていた、とか?」 ツバサ「そう。今は休憩中でね、ここに立ち寄ってみたの」 希「ストイックなんやね、本当に」 ツバサ「貴方達も同じでしょ?」 希「いやいや、ウチらは……、等身大の女子高生に過ぎんよ」 希「バイトが終わった後も、友人と喫茶店でダラダラ過ごす予定やし」 ツバサ「それは奇遇ね、私達も行きつけの喫茶店に足を運ぶ予定なの」 ツバサ「家電量販店と古本屋に挟まれた──緑色の看板が立て掛けてある喫茶店。知ってる?」 希「え、そこって」 希「……最近、ウチらがよく行くところかもしれんね」 ツバサ「本当に? ふふふ、嬉しいわ」 希「う、嬉しい、かぁ。……プレッシャーやなぁ」 5: 名無しで叶える物語(関東・甲信越)@\(^o^)/ 2016/06/08(水) 19:29:05.63 ID:7hYtZYGB.net ツバサ「ちなみによく使う席は、二階の奥にある──窓側に並べられた小さなテーブル」 ツバサ「あんじゅがそこじゃないと嫌だってうるさいものだから、いつもその席なの。私達だけの秘密ね?」 希「あー……」 ツバサ「……どうかした?」 希「い、いや」 ツバサ「あ、もしかして」 ツバサ「貴方達も、そこをよく使ってたりする?」 希「……恥ずかしながら」 ツバサ「ふっ──あはははっ! 本当に奇遇ね、こうして行き先も席も被っちゃうんだもの」 希「すごい偶然ってあるものなんやねぇ……」 ツバサ「いいえ、運命かもしれないわ」 ツバサ「μ'sには九人を引き合わせた女神が宿っているんだから、ね」 希「──ツバサさんも知ってたんだ、μ'sの意味」 ツバサ「こう見えて、私はμ'sのファンでもあるのよ」 ツバサ「九人揃った時点のライブだって見ているし──伊達に追いかけていた訳ではないの」 6: 名無しで叶える物語(関東・甲信越)@\(^o^)/ 2016/06/08(水) 19:30:02.41 ID:7hYtZYGB.net 希「追いかけられてたなんて、そんな……。μ'sだってA-RISEを追いかけて──」 ツバサ「鶏が先か、卵が先か」 ツバサ「結論を探るのは不毛じゃない?」 希「……そうやね」 ツバサ「さて、そろそろ戻ろうかしら。話せて良かったわ、希さん」 希「うん、また来てねー」 ツバサ「ええ、もちろん。──あ、それと」 ツバサ「最後に一つだけ、いい?」 希「なに?」 ツバサ「九人ものアイドルグループであるμ'sの、」 ツバサ「貴方達の、絆の在り方に対する──貴方の考え」 ツバサ「またいつか、今度にでもそれを教えてほしいの」 希「……いいよ」 希「しっかり考えとこかな」 ツバサ「お願いね、楽しみにしてるわ」 続きを読む