【ブリュッセル=森太】英スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首席大臣は6月29日、ブリュッセルで欧州連合(EU)のユンカー欧州委員長と会談した。 スタージョン氏は、スコットランドは英国のEU離脱後もEUメンバーでありたいと訴えた。会談後、「共感を得た」と述べたが、実現の見通しは厳しそうだ。 ユンカー氏は、会談前の記者会見で会談そのものには前向きな姿勢を示したが、 「英国のEU離脱交渉に干渉するつもりはない」とくぎを刺した。トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)は会談を断った。 EUとしては、スコットランド問題は英国の離脱交渉の混乱要因になると判断。スコットランドは、EUに残留するのではなく、 英国から独立後、新たに加盟すべきだとのメッセージとみられる。スコットランドのEU残留を巡っては、オランド仏大統領やスペインのラホイ首相も29日、否定的な見解を示した。 http://www.yomiuri.co.jp/world/20160630-OYT1T50115.html 続きを読む